2009.8.8sut 第8回阿佐ヶ谷バリ舞踊祭で踊ってきました。
今回はいつもの神明宮が大改修中のため、参道が使用できません。
そのため、神明宮むかいの杉並第1小学校・校庭を使ってのお祭りとなりました。
前夜に自宅周辺でゲリラ雷雨が発生し、出発直前まで空模様とニラメッコ。
14:00に阿佐ヶ谷駅に到着して、偶然カオリさんと会ったので会場まで同道
することに。
しかし、暑い。暑いというより、空気が重苦しく汗が蒸発しないので息が詰まる。
コンディションは最悪だ。
先に楽屋となる教室に荷物を置かせてもらうが…そうですよね、公立小学校って
普通はエアコンなんて無いですよね…。
自宅付近は空港が近いせいもあり15年程前から騒音対策の一環で小中学校に
エアコンが設置されたケースもあったのだけど。
残念ながら、汗は引かないどころか、踊り手の熱気で益々の汗が噴出。
一先ず、会場近くのスーパーに買出しに行く事(クーラーのある場所に避難)に。
お握りと水・コーヒー、お菓子を購入し、阿佐ヶ谷駅前にいた販売員さんから
ビッグ・イシューを買う。
おじさんから「雨降りそうだよ、気をつけてね」と優しい言葉を頂き、ジョニー・
デップ表紙の最新号を渡された。
買ったビッグ・イシューがスパロウ船長の表紙とは縁起がいいぞ。
さて、汗を拭きつつ衣装を出し…楽屋が狭くて出せない。
じゃあ、化粧品を用意…机がお菓子だらけで出せない(さっさとお菓子を片付けろ!)。
むむ~、と唸っていたら、大ミヲ先生から素敵なプレゼントが。
ミヲママ作の茄子漬け&非加熱の甘酒(しかも冷)!!
何故か最近、練習の時から「甘酒」がキーワードとして登場する回数が多く
(踊りなのに)、通販で思わず買ってしまった・との経緯。
『どうせ踊るなら、チェイサーが必要な位濃いぃ甘酒飲ませてやる的にコッテリ
やろうよ』、『ここで“甘酒いっちょお待ち”風にビシッと出来るといいよね』、
等など。
しかし、なんで甘酒だったんだろうか。夏の季語だから?
頂戴した甘酒は非加熱の米麹の風味が濃厚で、でも、後味が水のようにさらりと
している。
こんな甘酒は初めて飲んだ。美味しかった…ご馳走様でした。
(茄子漬けは帰宅後に白ご飯と共に頂きました!汗をかいた体に滲みた~)
楽屋ではどうしようもないので、廊下に衣装の一部を持ち出し、最終的な合わせと
チェック。
そうこうしているうちに、神明宮へご祈祷を受ける時間となった。
神明宮のご祈祷殿は改修ホヤホヤ。無粋な工事中の道を抜けると、檜の香りも
高い真新しい建物がお目見え。
建物中がヒノキチオールで満たされ、清清しい。檜アロマ+クーラーの冷気で体中が
涼しくなってくる。
大変立派なご祈祷殿内で、お払いと祝詞を頂き、鈴払いを受ける。
いつもながら、良いものです。別に神道信者でもなんでもないんですが、やはり
DNAに組み込まれているんでしょうかね。
「眠くなってきちゃった」、と大ミヲ師匠。ええ、私もです。
急にクーラーで汗が引いて、檜のアロマも相まって冬眠・活動停止って感じ…。
フラフラしながら小学校へ戻り、楽器の搬入を待って、いざ、リハーサル。
…あ、小雨。
手ぬぐいでホッカムリをし、怪しい雲行きの中、10分足らずのリハ終了。
雨も暑さも出来も、不安が心配。
さあ、準備しろよ、自分。
と、楽屋に戻ってみたものの、暑さと高い湿度にやられて何にもする気になれない。
汗は止まらないし、化粧のらないんじゃない?
今回、一緒の演目を踊るエリさんも「ダメだ…何も出来ない」と、ちびちびパンを
かじっている。
でもさあ、出番まであと2時間しかないよ?あ~、でも。出来ない。
意味がある行動を起こす気になれない。暑さと湿気はこうまで人をダメにする。
やはり南国ではシャカリキで仕事をせずとも、生活出来るような仕様になってるんだ。
何とかしましょう、やりましょう。
やり始めれば勢いで出来る!と自分に言い聞かせ、とりあえずドーランから開始。
—ほらね、何とかなるじゃん。
チョンドンのキャラクターなんだから、不二家のペコちゃん風になれば
いいんだよ。どっちかっていうと、出来た化粧はオカメインコっぽいけどな。
↑化粧したてで撮影すれば良かったのですが、踊り終わった直後のオカメインコ(魔)。
じわじわ吹き上がる汗。いかん、このままでは化粧が崩れる。
着替えは廊下でGO!廊下、荷物は置いていいって言われたけど、人は置い
ちゃ駄目か。
まあいい、超法規手段・決行だ。
黙っていても汗が出る中、長袖の衣装を着る。衣装は特殊な加工がしてあり
洗濯は出来ないので、少しでも汗が染みないように下にTシャツを着る。
南国の踊りの癖に、何でこんな衣装なんだ!(怒)
長袖ブラウスの上から、黄サボ(帯)を巻く訳だが。黄帯がズレると宜しく
ないので、補正の意味もあってサボ・ダラム(下帯)を先に巻いてから。
何だよ、この構造は。
暑いと人はイライラする。イライラすると、余計に暑い。
暑いのを我慢するとイライラする、の無限地獄。
ようやく衣装を着終わった。
暑い~。…と、ぼやいてはいられない。出番の1つ前の演目・ヒロコさんの
「クビャール・ドゥドゥック」が始まってる!
控えテントへ、水・羽根・手ぬぐい持って走れ!
↑控えテントから。踊るヒロコさん。
今回、縁あってスカル・ジュプン生演奏でレゴン・ラッサムを踊らせて頂いた
訳だが、やはり生演奏は怖い。
当たり前だがカセットテープ等のように、いつどこでプレイボタンを押しても
同じ演奏とは限らない。プナブ(演奏者)さんたちも、本番は演奏に熱が入り 段々と走りはじめる。
ほぼ決まった型の踊りで、アンセル(振りを変える合図)も決まっている演目
だからこそ短期間の合わせで済んだけど、これがジャウックとかバリスとか
タルナ・ジャヤだったら…。ああ怖い。
ああ、始まった。
大ミヲ先生に『行ってきやす』と一言残して、舞台へ。くそっ、ちょっと出が
遅かったな~。
取り返しが利かない。もう始まっちゃったんだもん。
何とかしてレゴン登場まで間を持たせねば。
チェンチェン(亀の甲羅を象ったリズム体楽器)が、かなり煽ってくる。
喧嘩売られてんのか、という位、煽られる。ひぇ~。足がもつれる。
弥生御大のクンダンは至極冷静な中にも含む所があり、味わいという点では
日本のガムラングループの中でもトップレベルだと感じる。
踊ってみれば、なおさら判るその実力。
踊り手の足の運びや目線の返しに、絶妙に咬ませてくるのだ。
たまりません。何かが出てしまいそうになる。
はい、確かに出ました。
鼻提灯が。
まばたきを我慢すると、自然に鼻汁が出る。
そして体が熱くなるにつれ、水蒸気を発すると鼻毛にあたって水と化す
(ラーメン時の鼻汁現象と同じ)。
チョンドンの第1の見せ場、ニルクセックの時に鼻提灯が燈りました。
客席で「見ちゃった」という方、内緒にして下さい。
舞台中央に置いてある扇を拾って一踊りすると、ようやくレゴンの2人が
登場する。ミヲ王様、エリ姫様、お待ちしておりましたっ。
レゴンは宮廷舞踊の華(鼻ではない)とも言われる雅な演目ではあるが、
今回のメンツならば雅を追及するより、もっと泥臭い面白さを追いたい、と
チョンドン役の私は考えていた。
本来は少女が踊るのがセオリーのレゴン・ラッサムを、ドデカイ大人3人が
踊る暴挙を踏まえ、『家政婦は見た』ぐらいに下世話でも良いかと思い立ち、
急遽舞台上でいつもは省略気味の「チョンドン歩き」を増やしたり。
というのは後付けの理由で、本当は暑くてじっとしていられなかったから。
(去年もおんなじ事言ってる。バカめ。)
バパンと言われる究極に魂魄を酷使するパートを終えて、一旦控えテントへ
引っ込む。引き返すまでの道のりがやたら長い。
吐きそう。めまいがする。ええい、我慢しろ我慢!
お茶を飲んで、手ぬぐいで汗を押さえて、予備の扇で自分を扇いで…
わぁ~、もう出なくっちゃ。
チョンドン役は一旦引っ込んだら羽根を持って魔鳥ガルーダに変身・再登場。
ただでさえ吐き気がするほど踊ってるのに、ガルーダ役はグルグル回る・
飛ぶ・はねる・しゃがむ。
羽根が重い…それより、自分の体が重い!
何とかラッサム王・大ミヲ師匠と戦うが、苦しくて口が開きそう。開いたら、
エクトプラズムが出ちゃうぞ。
暑い、苦しい。
そしてラッサム・大ミヲ師匠に負けそうで悔しい!
——
戦い終わって日が暮れて。本当にレゴンが終わったら夏夜の闇。
ボヤボヤしていられない。
50分で化粧を落として浴衣に着替えねば!
阿佐ヶ谷バリの終わりは、必ず「ジョゲ」という演目。
これは踊り手が扇を持って観客を誘い、一緒に踊るという趣旨のもの。
今回はジョゲに阿波踊りを混ぜ込むという企画。
阿波踊りのメロディラインもリズムもガムランで取れる不思議。
アジア音階、一括り。民謡の音階もガムランの音階もほぼ一緒だ。
歌姫はカオリさん。ナタラジャ公演で皆がぶっ飛んだ、かの歌姫だ。
彼女の唄と大ミヲ師匠のはやし言葉で、全部持っていかれる。
ものすごい吸引力だ。ダイソン並み。
↑和む歌姫(強烈)二人。
全く汗が引かず、浴衣はビショビショ。化粧もようやく落としてしなおした
ものの、ファンデーションの滝になって落ちてくる。
ジョゲの最初は、真性ジョゲ。フレーズが4~5巡したところで、いきなり
阿波音になる。
阿波で有名な高円寺に近い土地柄か、音が切り替わった途端、呼びに行かなく
ても自主的にお客様が舞台に上がってくる。
これは面白いぞ。いつもはジョゲに遠慮がちなお兄さんやオジサン方が、かなり
舞台にいる。
大ミヲ師匠の「私たちは踊る阿呆、皆さんは見る阿呆ですよ、良いんですか?!
それで!」と言わんばかりのMCに、会場が沸きあがってくるような熱気に
包まれ、最後に松重委員長の力強いあいさつで〆。
ああ、暑い。
——
「行きよりも帰りの方が荷物は重い」の法則通り、ものごっつい重量の
ガラガラ。そりゃあ、尋常じゃない汗を含んだ衣装満載だからな。
汗だくのまま帰宅後、取り敢えず衣装を干す。
そして気づく。おや、今日午後1回しかトイレに行ってない。
時刻は22時半過ぎ。…全部汗で出ちゃったんだね。
寝る前に冷や水は良くないなあと思ってはいても、この暑さで白湯なんて飲めるか!
アイスノンをして寝ても一晩中汗は出続け、翌日9日は熱が出た。
そして、おでこに2つタンコブが出来た。きつい冠のお陰。
2日目の阿佐ヶ谷、お客で参加、無念の断念。
もうね…、チョンドンは年齢的に限界です。あのドピンクの衣装もイタイよ、
さすがに。
せめて涼しい時期の屋内であればまだ頑張れますが、真夏の屋外のチョンドン
は卒業します!
あと、同条件のタルナ・ジャヤも出来ません。
——–
今の自分の限界を知ることが出来たので、出演オファーをお受けして良かったと
思います。
松重委員長、大ミヲ師匠・エリ姉さん、お声がけ頂き有難うございました。
聞けば2日目の阿佐ヶ谷は雨に祟られ、同小学校の体育館で催されたらしく暑さは
1日目の倍だったとか。
普通、公立小学校の体育館は空調無いもんね。
2日目の出演者の皆さん、本当にお疲れ様でした。病人が出ていないことを祈ります。
神明宮の改修が終わって、早くあの緑豊かな参道での奉納舞に戻れると
いいなあ。
今年の阿佐ヶ谷は場所変更から始まって、解散総選挙が8月初旬に来て小学校は
使えないのでは…ゲリラ雷雨は…、と不安材料も多かったですが、無事に終わって
何より。それもこれも、出演者各位の行いがイイせいです。
来年もまた何かの形で阿佐ヶ谷に参加できますように。(祈)





たまりんさん、こんばんは。
暑い中、阿佐ヶ谷バリ舞踊祭りお疲れ様でした。
私は土曜日に今回も伺いました。
私の地域は、出かける直前、雨が降っていたので、
どうなるのかと心配しましたが、天気もってよかったです。
今回はいつもと違う雰囲気でしたが、
熱気はいつも通りで盛況でしたね。
しかし、暑かったです。
見てるだけでも暑いのに、踊ってる人大丈夫かな・・
なんて思ってましたが、やはり恐ろしく大変だったようで・・
私は都合で最後まで見れなかったのですが、
阿波踊りでしめるとは、さすが阿佐ヶ谷祭りですね(笑)
今回はいろんな検証ができたみたいですが、
2009/ 8 / 11 / @ 7:02 PMこれからも無理をし過ぎないで頑張ってください。
自分のやりたいことがあるって本当羨ましいです。
来年も阿佐ヶ谷楽しみにしています。(鬼が笑いますね)
おつかれさんでしたー。
2009/ 8 / 12 / @ 10:09 PM熱が出る程のまさに熱演。
楽しかったねー。
アナキンさま
こんばんは。あのムシムシの中、お越し頂いたのですね!
ありがとうございました。熱中症にはならなかったですか?
去年の西谷も暑かったですが、今年の阿佐ヶ谷もかなりキテました。
2日目は本番直前に豪雨がやってきてしまい、超アツイ体育館に
移動しての本番だったそうです。
踊り手はまだ我慢もしようがありますが、お客様方とガムラン部隊は
朦朧としていたことでしょう。
それでも、通常の神明宮だったら雨天中止のところを今回は避難場所
があったのは、やはりご利益なんでしょうか。
来年は神明宮の改修も終わり、ホームグラウンドに帰れるそうです。
こうして出演のお声掛けを頂き、アナキンさんや皆さんに見て頂ける
2009/ 8 / 12 / @ 10:53 PMのは本当に幸せな事です。
これからも阿佐ヶ谷を始め、踊りの場は大事にしていきたいと思って
おります。
ミオ先生(大)。
本っ当~に、オツカレサマでした。
楽しかった~。
また一緒に踊れるチャンスを待ちます!
2009/ 8 / 14 / @ 11:28 PM